3月住宅計画者意欲指数
ユーザー調査 現状意欲指数は1月迄の低下傾向から2カ月連続上昇
下グラフは住宅計画者意欲指数と大手10社受注伸率の推移をまとめたものです。
住宅計画者意欲指数とは、毎月実施している1年以内住宅計画者を対象にしたアンケート調査をもとに
算出している指数であり 、住宅計画者の意欲を推し量る指標です。
最近実施した3月調査(3月5日~7日に実施)によると、
住宅計画者意欲指数は①先行き、②現状とも低水準ながら前月差で上昇している。
3カ月後の見通しを示す先行き指数は前月差で1.4ポイント上昇し、5カ月ぶりに横ばいを示す50を上回り50.3となった。
また、3カ月前と比較した現状指数は50を下回るものの前月差で2.4ポイント上昇し09年8月以降で最も高い水準となった。
一方、大手10社の受注伸率は単純に③前年同月比で見ると2月まで4カ月連続増であり、
一見回復基調に思われる。しかし、リーマンショックや急速な市況悪化でハードルが低く反動要因が大きい。
その反動を補正するために受注伸率をまとめたものが④一昨年比伸率である。
これを見ると一昨年比▲10%内外の低水準で推移しており、決して回復基調と言えるものではないことが分かる。
①②の住宅計画者意欲指数を受注先行指標と想定するならば、09年6月以降1月辺りまで住宅計画者の
意欲は低下傾向にあり、直近の受注生体間を裏付けている。
そこで、直近3月のの意欲指数の上昇だが、新しい住宅取得支援策の出揃いも背景にあり、
ようやく受注の兆しが見え始めてきたというターニングポイントになり得る可能性もある。
単月の動きだけではまだハッキリとしたことは言えないが、住宅計画者意欲指数が今後数か月続けて
上昇するようだと、その確率は高くなるはずだ。
■住宅計画者意欲指数と大手10社受注伸率の推移
<ハウスニュース記事より抜粋>