日銀「4月地域経済報告」 / 全国9地域中 7地域で上方修正
景気動向
日銀が発表した4月地域経済報告(さくらレポート)によると、全国9地域中、中四国、九州・沖縄の2地域を除く7地域で前回1月から景気判断が上方修正された。前回1月は地方で景気判断を据え置く動きが目立ったが、今回は北海道、東北で「持ち直しの動きが広がっている」など、地方でも回復の兆しが見られる。
但し、全国的に先行き不透明間が強く、ほとんどの地域で雇用・所得環境の厳しさが指摘されている。
住宅市場はエコポイントなど支援策の後押しもあり、持ち直しを持続しており、都市部では回復の兆しも感じられる。本格的な景気回復が期待させる。
4月地域経済(日本銀行「さくらレポート」より)
地 域 | 景 気 判 断 | 10月からの変化 |
北海道 | 低迷しているものの、持ち直しの動きが広がっている | 上 方 修 正 |
東 北 | 厳しい状況が続いているが、持ち直しの動きが広がっている | 上 方 修 正 |
北 陸 | 依然として厳しい状況にあるが、緩やかに持ち直していいる | 上 方 修 正 |
関東 甲信越 | 地理的及び業種間のばらつきを残しつつ、持ち直しの動きが続いている | 上 方 修 正 |
東 海 | 持ち直しを続けており、業種間・企業間の格差も徐々に縮小している | 上 方 修 正 |
近 畿 | 雇用面などに引き続き厳しさを残しつつも、着実に持ち直している | 上 方 修 正 |
中 国 | 持ち直している | 上 方 修 正 |
四 国 | 一部に持ち直しの動きが見られるものの、全体では横ばい圏内で推移している | 据 え 置 き |
九 州 沖 縄 | 地域間のばらつきを残しつつも、全体として緩やかながら持ち直している | 据 え 置 き |
<ハウジングニュース記事より抜粋>