原木出材強化には価格上昇必要 ~林業批判は必要ない~
原木出材強化には価格上昇必要
林業批判は必要ない
「林業の抱える多くの課題を打開していくのが使命。需要対策から素材生産の合理化提案まで多面的に取り組み、山手を盛り上げていきたい」と語るのは日本林業経営協会(林経協)会長の榎本長治氏(山長商店社長)。同氏は昨年同協議会の会長に就任グループでは山林経営から、製材、プレカットまで一貫した製品実現。山元から市場までを把握している榎本氏だからこそできる提言に注目が集まっている。
昨年末は国産材製品に特需が発生してひっ迫した。その動きに連動して、原木確保が難しくなり価格も上昇したが、こうした状況に対し、出材を増強できない山側を批判する動きがあった。しかし、山元は長く利益の出ない厳しい状況が続いており、人材不足も深刻。特需があるから今すぐ出材を強化しろというのは無理。問題を解決するには山側に利益が残る製品価格へ引き上げる努力が必要で、林業サイドだけを批判するのは筋違いだ。
しかし、需要対策と出材対策を強化するのは重要で、林業側でも出材強化と低コスト化などの取り組みを進めている。
また、林野行政は1本の施策で進められているが、林地はそれぞれの地域で状況が全く異なる。それぞれの地域には個別の問題があり、またその地に適した出材方法も異なる。さらなる生産量の増強にはそれぞれの地域に適した技術開発が必要だ。
(日刊木材新聞 H26.04.04号掲載記事抜粋)
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