少花粉杉の普及強化


桧も中国5県で連携


花粉症の主な原因とされる杉・桧の花粉低減に向けて岡山県は、少花粉杉等の推進事業に取り組み、13年度からは同県が事務局となり、中国5県の連携による広域的な取り組みを開始した。同県では生産目標を明記するなど、「岡山県少花粉スギ・ヒノキ普及推進計画」を打ち出した。


同県の民有林の杉・桧等人工林は、面積17万60000ha、蓄積4280立方メートルで蓄積量は着実に増えているが、同時に花粉発生量が増加するといわれる壮齢林の面積も増えている。花粉発生量が最大となる50年生を超える杉人工林面積は10年前(約7000ha)に増加する一方で、20年生以下の面積は著しく少ない。


08年の疫学調査によると、同県民の5人に1人が花粉症に罹っているという。花粉の少ない杉品種等への植え替えを促進するため、モデル林設置、採取園等の整備、コンテナ苗等の低コスト生産体制の確立など、少花粉杉苗木等の安定供給体制、少花粉杉の植栽を支援する。


 


(日刊木材新聞 H27.04.24号掲載記事抜粋)
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