PBメーカー、増産の余地探る
PBメーカー、増産の余地探る
化粧用で注文依頼が増加
大倉工業JIS認定取消に関連し、パーティクルボード(PB)業過はあわただしい展開となっている。同社のPB製品は素板や化粧用、構造用など幅が広いが、JIS取り消しを受けて、需要家である住設・建材メーカーからは化粧用を筆頭に他メーカーまでの納入製品の供給で手一杯であるほか、化粧用は表面性などの品質面で即座に他社製品での代替が難しいこともある。原料チップを必要武士以下確保しておらず、冬季チップ需要に余力がないこともあって新規の注文に対応できないケースも出ている。
PBは例年、秋口から春先までが需要期で、4月以降なら製品需要が緩んでくることから新規注文にこたえる可能性が出てきそうだ。需要側が求める製品と品質、数量を注意深く汲み取ることで、いたずらに仮需を発生させない配慮も垣間見れる。一方で、PBメーカー側は原料チップの確保や接着座もあってコスト高分の製品転嫁をどう進めていくかという課題も挙がっている。
単位:トン
月間 生産能力 | 2012年1~2月の 月間平均生産量 | |
日本ノボパン工業 | 23,000 | 20,000 |
永大産業 | 18,500 | 10,000~11,000 |
東京ボード工業 | 7,500 | 5,500 |
太平工業PB事業部 | 6,800 | 5,400 |
イワクラ | 4,500 | 3,800 |
新秋木工業 | 2,500 | 2,100 |
東北ホモボード工業 | 2,500 | 2,250 |
宮古ボード工業 | 2,400 | 1,800 |
(日刊木材新聞 H24.3.17号掲載記事抜粋)
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