猛暑中も"寒い風呂対策"は忘れずに 〜「安心・安全」「掃除が楽」が鍵〜
猛暑中も"寒い風呂対策"は忘れずに
「安心・安全」「掃除が楽」が鍵
今年度からスタートした長期優良住宅化リフォーム事業では、新耐震基準によって建てられた木造住宅(1981年6月1日以降の着工物件、つまり地区32年未満の物件)の場合、風呂をシステムバスにリフォームすると補助を受けることができる。補助上限は戸当たり10万円だが、高断熱浴槽タイプの製品を選ぶと同20万円になる。
同事業は行政の中古住宅市場活性化の目玉施策の一つで、来年度以降も継続される予定だ。新築からリフォームに軸足を移すうえで、システムバスのリフォームが一つの追い風もなると言える。メーカー各社の最新のシステムバスを見ると、補助に有利な高断熱浴槽はもとより、一般消費者の関心が高い「安心・安全」と「掃除が楽」という提案材料が充実してきている。特に、汚れにくく、汚れても楽に落とせるという清掃性は、皮脂やせっけんカスだけでなく、髪を染めるカラーリングや入浴剤などにも対応するようになっている。
風呂の安心・安全対策も、一番重視される転倒防止では、各メーカーとも様々な技術や素材によって「濡れても滑りにくい床」を製品化している。
最近では、「冬場の風呂が寒い」対策も、安心・安全、健康増進の観点から注目されるようになっている。
タイル張りに浴槽を置いた在来浴室はもとより、築20年ほどの住宅のシステムバスでも、冬場は浴室内が寒い。12年度に発表された厚生労働省の調査報告によると、自宅浴室での死亡事故は年間1万9000人(交通事故の3倍)あり、特に時期は11月〜3月、対象は65歳以上の高齢者に集中している。この要因の一つとして、浴槽内や浴槽から出る際に立ちくらみがおこり、ショックによる心停止や転倒、溺死にいたることが挙げられている。また、暖かい居間から寒い脱衣所や、浴室内に入ると血圧が一気に上がり、温かい浴槽につかると急激に下がるという現象も認められている。この血圧の急激な上下現象は身体への負担が大きい。
夏場は浴室も暑くなるため、冬場の寒さが見過ごされがちだが、こうした報告も踏まえ、猛暑のなかでも冬季を意識することが、顧客満足度の高い提案につながってくる。
(日刊木材新聞 H26.08.22号掲載記事抜粋)
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