国産材の価値を見つめ直す 〜被災地支援で木材利用語る〜
国産材の価値を見つめ直す
被災地支援で木材利用語る
木で、未来をつくろう2014実行委員会は20日、増上寺(東京都)で日本の木材利用について考えるシンポジウム「木で、未来をつくろう2014」を開き、一般消費者のほか建築家やデザイナー、木材業界の関係者が参加した。
このシンポジウムは、持続可能な社会づくりが世界共通の課題となっているなか、再生可能な資源である木材を利用した建築の魅力がヨーロッパを中心に見直されている。その建築に木材を利用して新しい発想や利点を解説しながら鉄筋コンクリートにない温もりある自然素材としての日本の木材の価値を見つめ直すことが目的。
今井敏林野庁官は「日本はフィンランド、スウェーデンに次いで3番目に森林率が高い国だ。多くは戦後に植林した杉・桧の人工林で、樹齢50〜60年と木材として利用できる時期にきている。国産材の利用期を迎えその活用も木製品から公共建設物の木造化や内装の木質化、木質バイオマスなど様々な分野で推進している。10年前から木づかい運動を始め消費者に木材利用の意義などを訴え続けている。きょうは森林資源に恵まれた日本の将来を、木材業界だけでなく一般消費者にも考えてもらいたい」とあいさつした。
この後、建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞を受賞した建築家の坂茂氏と東京エフエムのパーソナリティー高橋万里恵氏のトークセッション「木材の可能性を考える〜被災地支援から美術館まで」が行われた。
坂氏はこれまで手掛けてきた世界の文化施設や教会を写真で紹介した。また、同氏は紙を建築資源に使う独自の手法で世界各地の災害に長年支援したことで有名。2008年の中国の四川大震災では骨組みに紙パルプを使い小学校の仮設校舎を作った。3年前のニュージーランドの地震では仮の大聖堂を紙と木材で設計した。
(日刊木材新聞 H26.11.26号掲載記事抜粋)
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