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FUJIOH 「快適」、「不快」の感情 数値化できる可能性が示される

富士工業㈱(FUJIOH)は、6月に実施された日本生理人類学会第85回大会に初参加し、ポスターセッションで「空気の快適さ」を「感情」で測定する研究について報告した。
同研究は、東北大学の湯田恵美准教授と共に行っているもの。

従来、空気環境の快適さは温度や湿度などで評価することが一般的だ。
一方、FUJIOHは新たに感情と相互に影響し合う人の身体の変化を指標として追加することで、より正確な空気環境の評価ができ るのではと考えていた。

さらに昨今、「香害」など人を取り巻く「におい」に注目が集まっていることから、今回の研究が開始された。

そして同研究において、人がにおいに対して感じる「快適」、「不快」の感情を数値化できる可能性が示された。そのため、FUJIOHは同社が目指す、「不快」と感じる環境を「快適」と感じる環境に変える製品・サービスの実現に一歩近づいたとしている。

FUJIOHは、物理的な「空気環境改善」だけでなく、身体の生理的な変化を用いた「感情推定技術」を掛け合わせることで、本物の快適さを提供できるのではないかと考え取り組みを進めている。

湯田准教授は「室内環境の快適さをヒトの感情で測定する研究は、人間工学や感性工学分野で注目されているテーマの1つ。
同研究から得られた成果は、空間の快適性の評価として多くの分野で応用が可能だ。
様々な環境における空気の質を向上させることで、人々の健康と幸福に寄与することが期待される」とした。



日本住宅新聞提供記事(2024年7月25日号)
詳しくは、NJS日本住宅新聞社ホームページにてご確認下さい。
http://www.jyutaku-news.co.jp


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