メーカー・資材情報

環境省・関西電力・Nature 昼の再エネ余剰電力を活用した実証事業を開始

近年、再エネの導入拡大により出力制御エリアは全国に拡大し、電力需要の減少等の影響により、足元の出力制御量は増加傾向にある。
この状況を改善する方策の一つとしては、昼間の電力需要を創出することが効果的となっている。
このため、デコ活(脱炭素につながる新しい豊かな暮らしを創る国民運動)では、昼の余剰電力を有効活用する新しい暮らしのあり方の絵姿を描いた上で、昼の電力利用への行動変容と、それによる生活者の利益・利便性を訴求している。

こうした中、環境省はデコ活の一環で、再生可能エネルギー導入の拡大により生じる昼の余剰電力を有効活用し、脱炭素につながるライフスタイル転換を促進するための実証事業を、関西電力㈱およびNature㈱と共同で実施すると発表した。

実証対象は、蓄電池・エコキュート・EVなどを所有する家庭。
①HEMS機器等で需要家機器の自動制御を行うグループ(機器制御グループ)、②需要家自身で手動制御するグループ(行動変容グループ)――の2グループに別れて検証を行う。それぞれ500世帯を最大とする。

実施内容は、いずれも再エネ出力制御が発生する可能性が高い、ないしは電力市場での電力量価格がほか時間帯と比して低い時間帯において、「上げDR」実施指令を行う。
上げDRとは、 DR発動により電気の需用量を増やすこと。
例えば、再エネの過剰出力分を需要機器を稼働して消費したり、蓄電池やEVへ充電することにより吸収したりすることを指す。

そして、「電力需要を昼にシフトすることによる消費者便益の検証」や「消費者視点での、最適な電力利用を目的とした行動変容型DRや機器制御型DRのあり方の検証」などを行う予定だ。なお、実証期間は10月21日~11月30日となっている。



日本住宅新聞提供記事(2024年10月15日号)
詳しくは、NJS日本住宅新聞社ホームページにてご確認下さい。
http://www.jyutaku-news.co.jp


広告

おすすめサイト

新着情報

お電話でのお問い合せはこちら(受付時間:10:00〜17:00)

052-689-5551