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木造3階建て校舎の実大火災実験が完了

防火壁、内部不燃化の有効性確認

木造3階建て学校実大火災実験実行委員会は20日、岐阜県下呂市で、1時間準耐火構造で設計・建築された木造3回建て校舎を使った実大火災実験(本実験)を実施した。

昨年2回実施した予備実験で得た知見等を踏まえた最終的な検証で、石膏ボードの防火壁や天井不燃化による延焼防火効果を確認できた。

国交省は実験結果を基に来年度にも建築基準法を改正する方針だ。

今回の本実験では、高さ約15メートルの木造軸組3階建て校舎(延べ床面積約850平方メートル)を用意した。

柱と梁には国産カラ松製の構造用集成材を使い、柱は現し仕様に。

外壁には窯業系サイディング、内部の天井には準不燃材料の石膏ボードを使用し、床・壁は木質化した。

なお前回実験で上階延焼防火効果を発揮したバルコニーと庇は設置せず、内装の一部を不燃化することで延焼防火対策とし、検証した。

実験は午前8時に1階職員室に着火して開始されたが、天井不燃化等の効果で燃え広がらず、開始20分後に再着火を行った。

その後も延焼は抑えられ、1階のフラッシュオーバー(爆発的延焼)は再着火の48分後だった。

その後、同1時間3分後には2階に、同1時間7分後には3階に炎症した。

実験は同2時間15分後に終了し、火は地元消防隊の放水により迅速に消し止められた。

 

(日刊木材新聞 H25.10.22号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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