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医療・会議分野を強化

既存製品の洗剤能力を活用

アイカ工業(愛知県清須市、小野勇治社長)は、医療・介護分野での製品開発を強化している。専門チームの立ち上げや大学機関との連携、同社製品をフル活用した施設でのヒアリングなどを製品開発に反映させており、9月にはアイカセーフコレクションとして、エッジが柔らかいカウンター「セーフエッジカウンター」と、丈夫さと柔らかさを両立した「メラフロア セーフティ」を市場投入している。

同社では、化粧材、壁装材、機能建具、カウンター、塗り壁、塗り床、衝撃吸収フロアなど、医療・介護施設に必要な建材を幅広く網羅している。こうしたメーカーはごく少数なため、同社の強みとなっている。

抗菌、不燃、衝撃吸収といった機能は、既存製品に従来より備わっているもので、医療・介護向けのみを想定して開発し施設や住宅向けで培った利用者の安らぎにつながる温かみもある。これらの使用例を明確に示すことで、医療・介護向けへの訴求度を高めている。

昨年は、名古屋市内に同社製品をふんだんに使用した医療・介護施設が完成した。食堂の手洗いカウンターには車いすでの使い勝手を考えたボウル一体型洗面カウンター、多目的トイレには清掃性と耐薬品性を考慮したメラミン不燃化粧板、居室入口には薄物メラミン不燃化粧板を使用した機能性建具を採用。現在も現場スタッフの声を吸い上げ、改善や新製品開発につなげている。

人員不足もあり、医療や介護の現場スタッフの負担が高まるなか、入居者だけでなく入居者をフォローするスタッフの声を真摯に受け止める同社の姿勢は現場でも好評だ。このほか、名古屋大学と連携した社会福祉経済学の寄附講座も開設しており、医療・介護を様々な角度から支援し、事業にフィードバックしている。

 

 

(日刊木材新聞 H25.11.22号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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