メーカー・資材情報

放射性物質の除染用洗剤開発 ~カネカ~

カネカ(大阪市、菅原公一社長)は、高い化学技術で、化成品や樹脂製品、食品や衣料品、電子材料など幅広い分野の製品を開発・製造している。

その技術を活用し、天然成分の放射性物質除染用洗剤を開発、除染現場への本格供給を開始した。

セシウム等の放射性物質を道路や建物などから取り除く作業は、洗剤を溶かした水を撒いて磨き、放射性物質をはがして取り除きその水を回収、濾過するという流れで行われている。

今回開発したのはここで使われる洗剤だ。

穀物類を納豆菌と同種の菌で発行させて作った天然成分が特徴。現在使われている石油系の合成洗剤に比べ単価は高くなるが、ごく少量でも高い洗浄効果が得られるため、洗剤面積で考えると安くなるという。

また、回収後に塩化カルシウムを混ぜると水と分離し沈殿するため、放射性物質とともに濾過して水から取り出せる。

水は河川に流せる正常な状態になり、わずかに水にに残っていても、河川や海の微生物により1週間で分解される。

合成洗剤が入った水は、河川に流せるレベルまで洗剤を取り除くにはコストがかかるため、この点でも除染コストを下げる効果がある。

 

 

(日刊木材新聞 H24.11.27号掲載記事抜粋)

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com

 



広告

おすすめサイト

新着情報

お電話でのお問い合せはこちら(受付時間:10:00〜17:00)

052-689-5551