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新社長は小川氏が就任 ~ジャパン建材~

吉田繁JKホールディングス会長の娘婿、小川明範氏の社長就任で、ジャパン建材の経営陣が一気に若返った。

1998年1月、丸吉と興国ハウジングが合併してジャパン建材が誕生して15年目を迎えるが、資材流通の再編を経て今度は経営陣の刷新を一気に進めることになり、業界への刺激にもなる。

「住まいに関わる仕事の裾野は広く、まだまだやるべきことがいっぱいあり緊張と楽しみがついて回る。取扱品目を増やしJKホールディングスの中核会社として売上高5000億円、経常利益100億円達成の主力エンジンとなる」と語る。

経営に関する目覚めは、伊藤忠商事労働組合専従。2年間、丹羽宇一郎社長(当時)ほか、経営陣トップとの労使懇談を経て経営情報の共有を図れたことが大切な資産という。

「労使対決の姿勢ではなく、どうすれば従業員も経営に参画し利益配分にかかわれるかという意識を持てた。

また、組合をまとめる際のリーダー湿布を発揮するタイミングなどを会得できたのは、今後の経営にも十分に役立つ」と話す。

建材流通界のトップに甘んる気配はない。むしろ、メガ問屋と地方地元密着会社との経営的競争力を問われる時代。海外展開も始まり、これまで以上に商社との垣根も低くなった。「皆さんがそれぞれの機能を生かそうと精一杯努力しているのだから、連携しながら相互の力を発揮できるような情報やノウハウを享受していきたい」という。

そのためには同業内での活動にとどまることをよしとせず、異業種の、とりわけ流通業者と交流して生活資材にかかわるビジネスチャンスを作ることがこれからも課題という。

「私はこの会社の使命は何かと考えたと時、まだまだ豊かな生活を追求できる余地があり、それを追求すべきだと思った。様々な業界と交流し”快適で豊かな住環境を創造する”ことにまい進したい。」

JKホールディングスの13年3月期業績は売上高3020億円、経常利益40億円を見込む。

「まだまだ効率性を追求できる余地がある。市場シェアを高めたり、営業・システム環境を変えたりしていくことで収益力を高めることは可能だと考える」と語るが、「基本は問屋業務。様々なことに挑戦しながら機能を高めたい」と小川ブルズの鼻息が聞こえてくる。

1969年8月生れ、43歳。北海道札幌市出身。93年3月に千葉大学法経学部経済学科卒業、同年4月に伊藤忠商事入社。

95年6月から97年7月まで台湾、中国などで中国語学・実務研修性を経て生活産業カンパニー経営管理部に配属。

2000年4月から2年間労働組合専従の後、食糧カンパニー飼料原材料部を経て06年3月退社。

同年4月ジャパン建材に入社し執行役員営業推進本部副本部長。08年4月取締役、09年4月に専務営業本部長を経て13年4月社長。

 

(日刊木材新聞 H25.4.2号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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