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2X4耐火床構造で2仕様取得 ~ツーバイフォー建築協会~

トラス使用で大規模木造の設計性向上

日本ツーバイフォー建築協会(東京都、会長=生江隆之三井ホーム社長)は、2X4工法による耐火床構造(1時間)で2種類の大臣認定を追加取得した。学校や事務所などの大規模建築物を2X4工法で建設した場合、大スパンの床構造の設計・施工がしやすくなるなど、利便性が高まった。また同協会は近く、さらに3つの認定を追加取得する予定だ。取得すれば大規模建築物に使われる大きな木造の会談が設計できるようになるほか、耐火建築物で外造材に木材を使いやすくなる。

同協会が新たに取得した耐火構造床認定の1つ目は、床根太に平行弦トラスを用いるもの。大規模建築物の耐火構造床で大スパン架構造を設計する場合、集成材やLVLなど利用すると部材サイズが大きくなり、部材コストが掛るうえ運送も大変だった。小断面の規格材を組み合わせるトラスが使えるようになることで軽量化が図られ運送もしやすくなる。

トラス構造にすれば、耐力性の弱い杉材でも一定の体力を発揮できるため、国産材活用に道を開くことも期待されている。

なお、耐火床構造床として使用するトラスは、構造計算により設計され、工場で生産されたメタルプレートトラスに限られる。

2つ目は、根太間にロックウールを充填した耐力構造床。従来仕様では、天井根太の配置間隔は455モジュールのなかに受け材となる天井根太を2本配置する必要があったが、これをモジュール内に1本、455ミリピッチで配置すればいいようにした。根太が半減するためコスト削減につながるほか、配管設置などの自由度が広がる。

さらに根太間に吸音材としてロックウール(55ミリ厚)を充填するため吸音性が高まり、2階の衝撃音が階下に伝わり伝わりにくくなった。また、床下に貼る石膏ボードは、従来は21ミリと15ミリのボード2枚にアルミ箔を張る仕様だったが、それを21ミリの石膏ボード2枚張りとし、汎用性の低いアルミ泊は使用しないようにし、利便性を高めた。

 

 

(日刊木材新聞 H24.6.26号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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