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森林除染、立木伐採を加え効果的に ~農林水産省・林野庁~

農林水産省・林野庁は4月27日、森林での放射性物質の除去と拡散抑制について新しい技術的指針を公表した。

同指針では、森林を3タイプに分け対策を掲げている。まず、住宅地などに隣接する森林では、現行指針であるから20メートル程度の範囲を目安とする落葉や枝葉等の除去に加えて、人工林の間伐や林緑部を主とした皆伐など、立木の伐採や搬出が有効とした。

次に住民などが日常的に入る森林は、利用状況や利用区画の形状を踏まえ落葉や枝葉等の除去を必要な範囲で実施することに加え、間伐などの立木伐採や搬出することに効果があるとした。

その他の森林では、特に下層植生(林床に植える下草のこと)が衰退している人工林などでも間伐することで、放射能性物質の除去や拡散抑制につながるとしている。

また、これらの対策を行っても降雨などで土壌が流出する場合は、表土流出防止工事などによる土壌保全措置が必要という。同指針を推奨し、市町村の除染作業にも利用してもらう考えだ。

 

 

(日刊木材新聞 H24.5.3号掲載記事抜粋)

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com

 

 



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