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有機塩ベースの革新的不燃材開発 ~BT Wood~


日本市場参入へ市場調査開始


フィンランドのBT Wood(ティモ・レイスト社長)は、有機塩をベースにした天然素材による革新的な不燃材を開発し、日本市場への参入に向け市場調査を開始した。日本側のパートナー企業を募り、準不燃、難燃剤の認定を取得して販売を行っていきたい考えだ。


欧州では今後、多層階の木造建築物の普及が予想されており、木質材料の不燃・準不燃化の技術開発が望まれている。同社はフィンランドで新たに設立された会社で、そういった需要に対応するため新しい薬剤の開発を進めてきた。「欧州では、ホウ酸系の薬剤は不燃処理剤からの溶脱、または不燃処理工場か廃水として地下水系や河川系に流出することによって環境汚染につながるといわれている。そのため規制が強化される方向にあり、新たな不燃処理薬剤の開発がも求められていた」(同社)。


同社が開発した薬剤は、有機塩をベースとした革新的なもので、重金属、ブロミド、フッ化物、塩素、酸性無機物、リン酸塩(MAP、DAP)、ホウ酸塩、その他の有害化学成分を含まないという。防・耐火性能は、薬剤が木材の繊維と融合することで、火に対しては被膜を作り炭化し、着火しない性質を持つ。木材や合板などにハケで塗布することで十分な効果が得られ、生産に際しては工場内でのハケ塗布、スプレー塗布、浸漬、簡易圧入処理などの方法で薬剤を添加する。


既に欧州では、欧州規格EN13501Bクラスの木質不燃処理材としては最高ランクの認定を取っており、フィンランドの合板メーカーは欧州規格で不燃処理合板の認定を受けている。


 


 


(日刊木材新聞 H24.4.11号掲載記事抜粋)


日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com


 



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