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施工性、コスト面で優位 ~パナソニック エコソリューションズ社~

12ミリ厚の薄型断熱内装建材パネル開発

パナソニック エコソリューションズ社(大阪府門真市、長榮周作社長)は、12ミリの薄型断熱内装建材パネルを開発し、早ければ今夏発売を予定する。これは、なかなか進まない既存住宅の断熱改修の普及を加速化させる商材として注目を集めている。

同パネルはパナソニックの冷蔵庫などで使用している真空断熱材の技術を応用したもの。断熱性能は厚さ100ミリの圧縮グラスウールと同等である。施工は既存の壁に上から張るだけで、内装及び改造の解体工事が不要のため、施主や施工業者への負担が軽い。それに加え、廃材を出さないという点でも環境に配慮した商材である。

「従来の断熱改修だと、大掛かりな工事が必要だった。同パネルなら部分改修が可能なため、施主がいながらにして施工できる」(同社)。

部分改修可能という点では、これまで難しかった集合住宅の改修もできるようになるという。

開発は、環境省の委託研究開発事業の一環として10年度から進めてきた。改修工事として習熟した技術が必要な断熱改修をだれでも簡単に施工できるような商材・工法を目指して開発に取り組んでおり、すでに大阪府内の住宅で実証実験を行った。また、11月に福島県の応急仮設住宅112戸にパネルを無償提供したという実績がある。この際の施工時間は3Kの間取りで5時間だった。

「住民への事前説明会の時に、断熱改修工事を行うには場所を移らなければならないのかが危惧されたが、在宅でも工事可能だったため、非常に好評を得た。夜中に目を覚まさなくなったなど様々な感想をもらった」(同)。

同パネルは、禅師マーケティングなど最終検討段階に入っており、遅くとも今年度中には実業化される。まずは、公共受託事業を皮切りにスタートしていく方針だ。「既存住宅はもちろん、非住宅や集合住宅への断熱改修が簡単で、施主と施工業者のニーズを同時に満たすことのできる商材・工法だ。これにより、断熱改修が普及することを確信している(同)。

 

 

(日刊木材新聞 H24.5.24号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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