メーカー・資材情報

全国的に物不足続く ~国産針葉樹合板~

半分は仮需で受注残が増加

国産針葉樹合板は全国的に物不足が続いている。

東日本のメーカーどこも寒気の影響で生産量が自然減となっており、物流の停滞も長引いている。

首都圏の木建ルート向けは月を追うごとに仮需が積み重なり、プレカット工場も玉の確保に対する不安が先立ち始めた。ただ1月より不足感は強まっているものの、混乱までには至っていない。

合板メーカーは、ハウスメーカーやプレカット工場に毎月の契約量を出荷しており、ルートを主としたスポット的な新規受注に答えにくくなっている。

発端は、昨年末に先高観と配送遅れが重なって多くのメーカーが注文を受け付けすぎたことだ。

12月下旬以降、受注残がひと月分も膨れ上がったまま1月を終え、2月に入っても2~3週間は発送が遅れ、納期も定まりにくい状況だったため、問屋や販売店はさらに注文を入れた。

ただ、引き合いは多いが半分は仮需とみられている。しかし、品物が届かないためルート筋はあらゆる仕入れ先に発注を掛けている。「配送は3月半ば以降になるからと注文を断っても、今のうちに頼もうとしてくる」(メーカー)。

東北では丸太が凍って蒸煮に時間がかかっている。また、単板同士が凍結して1枚ずつ手作業でドライヤーに投入する必要が生じるなど、生産は減少している。

ただ、大手プレカット工場も「今のところ不足してはいないが、念のため集めてはいる」状態で、ひっ迫感はなく騒いでもいない。

 

(日刊木材新聞 H25.2.19号掲載記事)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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