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住宅着工好調も停滞気味 ~首都圏のプレカット工場~

職人不足で施工がネックに

首都圏のプレカット工場の稼働が盛り上がらない。

住宅需要は好調で5月末は年率換算で4年7カ月ぶりに100万戸台に乗せているが、「プレカットの売り上げ実績が伸びない。6、7月とも予想より10%ずつ下回っており、その分の木材が在庫になっている。加工済みの出荷待ちの材も多くなっている」とプレカット最大手のポラテック(埼玉県越谷市)は話す。

ほかの大手も受注通り加工、出荷が進まず現場工程が伸びているという。

通常、プレカット工場への注文は確認j申請から3~4ヶ月後とみられ、年初からの住宅市況の回復などもあり、加工も忙しい状況が続いていた。

プレカット工場では2月ごろから、為替や産地価格の高騰による、住宅会社への値上げ交渉を始めた。

価格で折り合いのつかない大手ビルダーの仕事は断るケースもあったため、値上げを強行するプレカット会社から、旧値でに請けるプレカット会社へ受注が流れた時期もあった。

ただ、旧値在庫品の消化が進み、新たに仕入れた高値の木材を使用する比率が高まっていることから、「これからもっと資材価格が高くなってくる」とプレカット工場は指摘する。

現在、プレカット加工の物件が先延ばしになっている理由には、住宅会社の施工力不足がある。

大工などの職人を手配できずに物件が先送りになっている状況は、多くのプレカット工場が指摘する。

 

(日刊木材新聞 H25.7.30号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com 



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