森林内の放射性物質分布状況等公表~農林水産省・森林総研~
森林内の放射性物質分布状況等公表~農林水産省・森林総研~
農林水産省は9月30日、独立行政法人森林総合研究所(茨城県つくば市、鈴木和夫理事長)が中心となって、福島県の川内村、大玉村、只見町の3か所の国有林内で取り組んでいる森林内の放射性物質の分布状況の調査や森林の除染実証実験についての中間とりまとめを公表した。
それによると、調査結果が明らかになった大玉村の国有林の杉林では、土壌を覆う落葉樹の放射性セシウムの分布を計算すると、葉に38%、落葉に33%分布しており、現時点では木材として利用される樹木の辺材・心材部分には放射性セシウムがほとんど含まれていないことが分かった。
また、放射性物質の分布状況を踏まえた住居等の近隣の森林における除染ポイントも示された。
杉人工林などの常緑針葉樹林は、放射性物質の大量放出後約半年が経過し、現状では葉と堆積有機物に多くの放射性セシウムが蓄積している、常緑針葉樹の葉は通常3~4年程度をかけて落葉することから、これからの機関に継続的に落葉樹とうの除去が適当と考えられるとした。
(H23.10.4 日刊木材新聞記事 抜粋)
詳しくは、日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com/ にてご確認下さい。