住宅情報

業績好調時に酒卸大手のグループ傘下に 万代ホーム(宮崎)

宮崎県内の戸建て注文住宅大手の万代ホーム㈱が9月19日付で、九州全域で酒類の業務用卸売りを手掛ける(株)酒のキンコー(キンコーオーリックグループ、鹿児島市、濱田龍彦社長)に全株式を売却し、グループ傘下となった。

万代ホームは今年8月期決算の売上高は約25億円、今期売上高は30億円を見込むなど業績は好調で、今後の規模拡大や将来の事業承継に向けて、今回のM&Aに踏み切ったという。

前社長で代表権のない会長に就いた前田隆治氏は「創業来、業績が最高のベストタイミングの譲渡」と語る。



若者の入職促す環境づくり訴える 埼玉県住宅センターが講演会開催

(財)埼玉県住宅センターは9日、第57回住宅講演会を開催した。

蟹澤宏剛・芝浦工業大学教授が「職人の生き残り戦略」をテーマに講演し、技能労働者が現在置かれている状況の根底には保険の問題があることを解説。

さらに、海外の技能者育成の現状を紹介し、日本の技能者育成のあり方の見直しを訴えた。



2013年度グッドデザイン賞 地域工務店が多数受賞

(公財)日本デザイン振興会は1日、2013年度グッドデザイン賞の受賞結果を発表した。

今年度は審査対象3400件中、1212件が受賞(受賞企業数794社)。

住宅関連では、(株)小林建設(埼玉県)、(株)すまい工房(熊本県)、新産住拓(株)(熊本県)など、多数の工務店が受賞した。



既存住宅インスペクション講習を実施 事務所所属の建築士等対象

住宅瑕疵担保責任保険協会

住宅瑕疵担保責任保険法人5社で構成する(一社)住宅瑕疵担保責任保険協会(早川博代表理事)は11月20日から、全国10会場で「既存住宅現況検査技術者講習」(既存住宅インスペクション講習)を開催する。

住宅インスペクションを実施する検査技術者の養成・登録制度で、対象は建築士事務所に所属する建築士など。講習は、国土交通省の既存住宅インスペクションガイドラインに準拠し、既存住宅売買瑕疵保険の検査基準を盛り込んだ内容のテキストを使用。

中古住宅の売買時に修了考査合格者(登録者)が検査する場合、瑕疵保険の一部審査を省略できるようにする。



住宅林業が首位奪取2×4では三井ホーム

12年度木造戸建ランキング

本紙による12年度木造戸建て供給ランキング調査では、住友林業が9000棟台を維持してタマホームから首を奪取した。

住友林業は、ビッグフレーム工法などによる商品拡充や、3階建てでの需要開拓により、11年に続き供給棟数を伸ばしている。

11年度1位のタマホームは、7981棟にとどまり4位。2位は、MJウッドなど在来木造住宅で商品の拡充を図ったミサワホームだった。

上位10社は増加している企業が多いが、11年のように大幅な増加をした企業は少ない。各企業とも、東日本大震災からの復興需要や注文住宅分野での太陽光発電システム標準搭載などで販売棟数の拡大計画を立てていた。だが、職人不足の影響で現場の施工が進まず計画どおりに棟数を伸ばすのが難しかった。

12年の各社供給実績で目立つのが、分譲企業の躍進だ。地価が低迷していたことや、消費増税前の駆け込み需要が期待されたことで、供給拡大を狙った結末だ。

 

【木造戸建ランキング】

 

 会社名12年度13年度計画

備考

1住友林業9,253棟(100.2)9,430棟(101.9)
2ミサワホーム8,622戸(103.8)9,430戸(114.5)5月期決算
3アーネストワン8,419棟(121.4)9,800棟(116.4)ディーラー販売含む
4タマホーム7,981棟(79.7)9,357棟(117.2)1月期決算
5一建設7,726棟(102.3)9,600棟(124.3)1月期決算
6飯田産業4,854棟(117.2)6,049棟(124.6)
7LIXIL住宅研究所4,708棟(―)5,550棟(117.9)
8積水ハウス4,227棟(98.4)4,246棟(100.4)
9三井ホーム4,199棟(101.0)1月期決算
10東栄住宅3,294戸(110.6)3,823戸(116.1)4月期決算

 

(日刊木材新聞 H25.10.16号掲載記事抜粋)

詳しくは日刊木材新聞紙面をご確認下さい。

日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com



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