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木造建築の未来を切り開くAQ Groupの新本社ビル

㈱AQ Groupは4月22日、さいたま市に建築した「8階建て純木造ビル」の完成見学会をメディア向けに開催した。

当日、同社の宮沢俊哉社長が、中規模木造建築の普及に向けた活動とこれからの未来展望について説明。

さらに8階建ての同ビルができるまでの経緯や、中小ゼネコン・工務店と連携し、中規模木造ビル・マンション市場へ参入する方針についても紹介した。

今回完成見学会が行われた「8階建て純木造ビル」は純木造のビルで、同社の新本社となるもの。
設計、施工にあたっては、「普及型純木造ビル」 のプロトタイプとして、今後の純木造中規模建築物の普及を視野に、在来木造軸組工法用プレカット工場で製材・加工された木材で建築。
免震装置や特殊な建築金物は極力使用せず、住宅で普及しているものを活用した。
併せてモジュール化やグリッド化することで、設計、施工の標準化を実現している。

当日、あいさつを行った宮沢社長は冒頭、我が国では過去に木造建築の城や寺社、小学校や体育館が存在していた歴史的事実を指摘した。
ただ、1923年の関東大震災や1959年の伊勢湾台風を受け、4階建てまたは500㎡以上の公共や商用の木造建築物が街並みから消えたことも解説。
現行の法律ではこれらの施設を建てるための法律が整備されていない側面があるとした。

それでも同社は2014年に3階建て純木造オフィスビル「埼玉北支店」(埼玉県熊谷市)建築を皮切りに耐震実験や耐風実験、カベワンGP(グランプリ)への参加など、実証実験を実施してきたことに言及。
その後も研究開発を重ね、2016年・2017年には特別な金物を一切使用せず、一般大工のみで中規模木造を実現したことなどについて触れた。



日本住宅新聞提供記事(2024年5月15日号)
詳しくは、NJS日本住宅新聞社ホームページにてご確認下さい。
http://www.jyutaku-news.co.jp


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