住設機器、内装建材に一部納期遅れ ~大倉工業JIS取消の影響~
3月末引き渡しは影響なし 大倉工業JIS取消の影響
大倉工業のパーティクルボード(PB)は、バージンチップ原料特有の平滑で色むらの無い美しい表面性が好まれ、キッチンや洗面化粧台の収納(キャビネット)部分、内装ドアや玄関収納の扉に、化粧用合板として採用されるメーカーが多かった。こうした住設メーカーや内装建材メーカーはJIS取消を受け、一斉に他メーカーのPBやMDFへ台板の転換を進めている。企業として「JIS」は商品に絶対必要という姿勢だ。それがなければ住宅会社や実際に商品を使う施主に対し、品質の担保ができない、説明ができない、というのが共通した意見だ。各社とも台板の仕入れは基本的に複数購買のため、各社そろって大倉工場以外の仕入れ先にシフトすることとなった。
現実問題としては、同様の品質・量を補うことのできるメーカーは限られる。予定外に、それも即座に切り替えを求められたこともあり、消費位の納期が若干遅れるなどの影響が出ている。JIS違反が発覚したのは、3月末に引き渡しに向け現場納入が最後の山場を迎えた時期。「引き渡しに影響が出るかもしれないと、一瞬不安がよぎった」(メーカー)。
もともと、化粧用台板のPBのシェアが高かったのは、セイホクの石巻工場だった。しかし、震災により同工場では現在、PBの生産は停止している。その需要が大倉工業にシフトし、ようやく落ち着いた矢先のJIS取消だったことが、調達担当者や製造現場を慌てさせた。「セイホクのPBが停止していなければ、特に慌てなかったかもしれない」というメーカーもある。
(日刊木材新聞 H24.3.15号掲載記事抜粋)
日刊木材新聞ホームページ http://www.n-mokuzai.com
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