健康と断熱性能の関係示す 〜マイスター制度も紹介〜
健康と断熱性能の関係示す
マイスター制度も紹介
グラスウールメーカーが組織する障子繊維協会は、高気密・高断熱住宅の普及に向けた取り組みの一環で、「断熱と健康」をテーマにセミナーを開いた。
講師は住宅の断熱性能がもたらす健康への効果を研究している近畿大学建築学部の岩前篤教授と慶応義塾大学理工学部の伊香賀俊治教授で、最新の研究成果を紹介した。
また同協会は、グラスウールの性能を正しく発揮するためには施工方法が重要として、同協会が行う施工技術を磨くマイスター制度を紹介した。
岩前教授は、日本と欧米の暖房と断熱に関する違いに触れ、「暖房という言葉は、部屋と暖めるという意味のルームヒーティングを和訳したもの。しかし日本では、部屋は寒いままでこたつと厚着で人を暖めている。これは暖房ではない」と指摘し、「欧米では冬の初めに全館暖房をつけたら、不在時も含めて春まで消すことはない。そのため欧米の暖房費は日本より高くなる傾向があるが、最新では高断熱にすることで日本より暖房費の安い家も出てきている」と述べ、コストを抑えつつ部屋を暖めることができることを示した。
部屋を暖める効果として健康改善を挙げ、断熱性能が上がることによって手足の冷えが出にくくなるほか、アレルギー性鼻炎やアトピー、気管支ぜんそくの改善率も上がったという調査結果を示し、「医学的な証拠をもとにした証明はまだだが、低温が万病の元であることは確か。健康改善効果を考えると省エネ基準では不足で、さらに上を目指す必要がある」と述べ、断熱性を前提とした家づくりの促進を訴えた。
(日刊木材新聞 H26.12.18号掲載記事抜粋)
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